イベント報告

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ここでは、岐阜県森林研究所が関連したイベント報告を掲載しています。現在募集中の行事の情報は、募集のお知らせをご覧ください。


今年度のイベント報告

ページ内リスト
  • 令和6年度岐阜県森林・林業関係合同発表会が開催されました。new
  • 岐阜農林高等学校の生徒が森林研究所施設を見学しました。
  • 令和6年度 岐阜県森林研究所 研究成果発表会でいただいたご質問に回答します。
  • 令和6年度 岐阜県森林研究所 研究成果発表会が開催されました。
  • JICA草の根事業でインドネシアのキノコ生産支援に関する研修を実施しました。
  • 森林文化アカデミー学生に、木材乾燥に関する講義を行いました。
  • 令和6年度岐阜県森林・林業関係合同発表会が開催されました。

    令和7年1月31日、関市わかくさ・プラザにおいて、令和6年度岐阜県森林・林業関係合同発表会が開催されました。
      今年度は林業普及指導員による林業普及活動実績発表(1件)、中部森林管理局職員による国有林野業務発表(1件)、森林文化アカデミー学生による課題研究発表(1件)、岐阜県立飛騨高山高等学校の生徒による高校生活動発表(1件)が行われました。
      当所研究員からは研究・成果発表として「成長の早いヒノキコンテナ苗の性能を発揮させるための再造林手法の提案」を発表しました。また、ロビーではポスター展示による当所の研究成果の紹介「デジタル地図で森林作業用道路の適地を見える化!」も行いました。
      森林・林業の関係者155名の参加があり、興味を持たれた方から質問・意見を多数いただくなど、盛況のうちに会を終えることができました。

    当所研究員発表の様子 ロビーでのポスター展示の様子
    当所研究員発表の様子 ロビーでのポスター展示の様子

    岐阜農林高等学校の生徒が森林研究所施設を見学しました。

    12月4日(水)に、岐阜農林高等学校の生徒40人が森林研究所を訪問し、施設を見学しました。 最初に、当所が行っている研究について説明を行い、その後、研究員が生徒を引率して、木材開放試験室、木材乾燥機、特産実習棟、ガラス温室などの主要施設や、所内の実験室などを見て回りました。 学生からは研究員にトリュフの人工栽培についての質問が多数ありました。卒業研究や今後の進路などの参考になれば幸いです。

    当所概要に関する説明の様子 特産実習棟の見学の様子
    当所概要に関する説明の様子 特産実習棟の見学の様子
    製材棟の見学の様子 木材乾燥機の見学の様子
    製材棟の見学の様子 木材乾燥機の見学の様子

    令和6年度 岐阜県森林研究所 研究成果発表会でいただいたご質問に回答します。

    令和6年度岐阜県森林研究所 研究成果発表会(令和6年7月12日開催)のアンケートに、様々なご意見をいただきました。
      その中には、発表内容への質問もありましたので、下記の通り回答します。

    Q1 (口頭発表3について)
    1. そもそも針広混交林にしないといけないのでしょうか?広葉樹林化ではだめでしょうか?
    2. スギが実生で生えるのであれば、ヒノキを植えなくても良かったのではないでしょうか?
    3. 自然の山は下刈をしないこともあり、広葉樹の萌芽や実生は下刈を省略できるように感じましたが違いますか?
    A1 混交林化や広葉樹林化についてはいろいろな考え方があります。目的にあわせた林型を検討し、その林型が実現可能であるかを考慮したうえで、その方向に誘導する合理的な施業を考える必要があります。これを踏まえてお答えすると
    1. 木材生産を目的とした針葉樹人工林施業と異なり、さまざまな種類がある広葉樹の施業技術方法は確立されていません。広葉樹林化を目指して皆伐→天然更新を選択しても、うまくいかなければ造林未済地になってしまいます。したがって、成林した針葉人工林を出発点とする場合、広葉樹林にいきなり置き換えるのではなく、混交林の段階を踏むのが安全ではないでしょうか。むろん、地域や自然条件によっては、天然更新後に広葉樹林化が自然と進む場合もあります。そういう箇所では、強度間伐や皆伐を契機に天然更新を進めればよいでしょう。そのためには、安全な(確実な)天然更新の条件について調査研究を進めていく必要があります。
    2. 口頭発表3の現場は木材生産のためのヒノキー斉人工林を目標とする林分です。(所有者の意図とは異なり)広葉の天然更新がうまくいった事例を今回は報告しましたが、実際の施業では、目的種以外の種がどれだけ更新したとしても(所有者の意図とは異なるため)造林成功とはいえないかもしれません。また、今のところ皆伐後にスギや広葉樹がどれだけ侵入してくるかを、事前に正確に予想する方法はありません。
    3. 広葉樹林の保育についても情報が少なくわからないことが多いです。自然の山=木材生産を行わない、というのであれば、ご指摘のとおり下刈りなどをする必要はないかもしれません(そのかわり目指した森林になるとは限りません)。しかし、天然生林を出発点としていても、木材生産林のように目的樹種を設定する場合は、人工林施業と同様に下刈りや除伐など保育施業を行う必要があります。
    Q2 針広混交林化の間伐の目安を示して欲しい。
    A2 針広混交林が成立した事例が(ほとんど)ないため、混交林へ確実に誘導できる間伐率は示せません。
    しかし、本数率30%程度の一般的な間伐率では、林床の光環境の向上が期待できないため、針広混交林化への誘導は困難であると考えられます。
    Q3 黒トリュフは培養等をしているのでしょうか?
    A3 黒トリュフ単独の培養はできていませんが、苗木に共生させた状態での培養を進めています。現在培養に適した条件を検討しています。
    Q4 (発生した)黒トリュフは食べることができたのでしょうか?
    A4 発生したトリュフは、トリュフ特有の強い香りがしました。しかし、今回発生した黒トリュフは2個で、遺伝子解析等のための貴重なサンプルなので、残念ながら食べてはいません。
    Q5 (黒トリュフについて)具体的に商品として生産、販売できるのはどのくらい先でしょうか?
    A5 今後は、発生の再現性を確認すると共に、より実証的な研究圃場を整備し、発生までの期間の短縮、安定的に発生させる技術開発を進めていきます。10年を目途に、栽培方法、技術について明らかにしていきます。

    令和6年度 岐阜県森林研究所 研究成果発表会が開催されました。

    7月12日、令和6年度岐阜県森林研究所 研究成果発表会を関市のわかくさプラザで開催しました。県内の森林・林業関係者を中心に、約120名の方々にご出席いただきました。
      研究員からは、山地災害リスクの評価手法、針広混交林化、高級菌根性きのこに関する口頭発表を4題発表しました。その後、ポスター発表による長野県林業総合センターと岐阜県森林研究所の研究成果の紹介を行いました。
      今年度は口頭発表はテーマを絞り、ポスター発表の時間を長くしました。口頭発表・ポスター発表共に多くの参加者からたくさんの質問が寄せられ、活発な議論が交わされました。
      いただいたご意見や質問内容等を参考に、岐阜県の森林・林業に貢献する研究開発を行っていきます。

    所長あいさつ 職員発表の様子1
    所長あいさつ 職員発表の様子1
    職員発表の様子2 ポスターセッションの様子
    職員発表の様子2 ポスターセッションの様子

    JICA草の根事業でインドネシアのキノコ生産支援に関する研修を実施しました。

    令和6年6月4〜7日、インドネシアのガジャマダ大学の先生方が、キノコの菌株管理や生産技術、キノコ生産者への支援について学ぶために来日されました。
      鳥取県にある日本きのこセンター菌じん研究所と菌興椎茸協同組合の種菌育成場および岐阜県森林研究所でキノコの単離・種菌開発から企業における実用的な種菌生産の研修、近年の注目研究トピックとしてトリュフ栽培技術について情報を提供しました。
      研修を通じてインドネシアの現状や問題点、ガジャマダ大学での国際協力や学生の育成について私たちもインドネシアのことを学びつつ、お互いに情報共有と今後のJICA草の根事業を通じた現地支援について意見交換を行いました。

    菌床シイタケの説明 オガ粉のボトル詰め研修 当所のキノコ研究の紹介
    菌床シイタケの説明 オガ粉のボトル詰め研修 当所のキノコ研究の紹介

    森林文化アカデミー学生に、木材乾燥に関する講義を行いました。

    令和6年6月5日、木材乾燥試験室周辺にて、森林文化アカデミークリエイター科2年生等を対象に、木材乾燥に関する講義を実施しました。
     当所保有の木材乾燥機は全国の製材工場などでも導入実績の多い蒸気式を採用しており、乾燥機の仕組み、乾燥処理中の温度、湿度の制御方法などについて説明しました。
     説明後は授業用に製材したヒノキ柱角を桟積みし、乾燥機に投入、スケジュールを設定して乾燥を開始するという、木材乾燥作業に関する一連の作業を指導しながら実際にやっていただきました。
     講義を受けた学生からも多くの質問がありました。乾燥作業の重要性について肌で感じていただき、今後の学習に活かしていただければと思います。
     なおこれらの材は乾燥後、アカデミーの取り組みである自力建設材として使用していただく予定です。

    乾燥機内部の説明 ヒノキ柱角の桟積み作業 重しを載せて乾燥機へ
    乾燥機内部の説明 ヒノキ柱角の桟積み作業 重しを載せて乾燥機へ

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