岐阜県森林研究所
2008年の10大ニュース

左に目次が表示されていないときはココをクリックして下さい。表紙に移動します。

 

今年も岐阜県森林研究所の研究と当webページを閲覧いただき、まことにありがとうございました。

2008年も残すところあとわずかとなりました。そこで、今年も恒例の「2008年10大ニュース」を選んでみました。(昨年までの10大ニュースはこちらをクリック→2006年2007年
 さあ、どんなできごとが印象に残っているでしょうか?まずは、第10位から参ります。

第10位:四美の里けんこう収穫祭に出展

ホオ葉茶の試飲やドングリの工作で大盛況(10月19日)

南ひだ健康道場(下呂市萩原町四美)において「四美の里けんこう収穫祭」が開催され、昨年に引き続き森林研究所もブースを出展しました。ブースでは、ホウ葉茶の試飲やドングリの工作などを行いました。

関連情報

第9位:岐阜県森林研究所 研究成果発表会を開催

下呂市(2月16日)と美濃市(7月15日)で開催

2月16日には下呂市において「生活にいかそう、豊かな里山の森林資源」と題し、6題の成果を発表しました。また7月15日には、情報発信をより充実させるため、研究成果のみならず、現在研究中の課題の紹介を含め6題を発表しました。今後も研究の途中経過をお知らせすることでみなさんのご意見を反映させ、より充実した研究に取り組んでいきたいと考えています。

関連情報

第8位:第3回 ぎふ山の日フェスタ(森林研一日開放)

今年も森林研は小さな研究者でいっぱい(8月8日)

森林文化アカデミーと森林研究所の敷地内開かれた、第3回ぎふ山の日フェスタにあわせ、昨年に引き続き、森林研の建物を夏休み中の子供たちに開放し、クイズラリーなどで楽しんでいただきました。今年は昨年の100人を超える120名余りのみなさんに参加いただき、所内は元気な子供たちの声が響き渡り、賑やかな雰囲気に包まれていました。

関連情報

第7位:岐阜大学からインターン

今年は6名の学生が森林研の業務を体験(8月25日〜29日、9月1日〜5日)

平成20年8月25日〜29日および9月1日〜5日までの2週に渡り、岐阜大学応用生物科学部生産環境科学課程3、4年の学生さん(各週3名づつ計6名)を、インターン(職場実習生)として受け入れました。現地調査から室内作業まで、森林研究所の業務を体験してもらいました。この経験を研究や就職活動に生かしていただければ幸いです。

関連情報

第6位:猛烈な雷雨で研究所にも被害

近隣の森林ではダウンバースト被害も(8月8日)

今年もゲリラ豪雨と呼ばれる突発的集中豪雨が各地で発生しましたが、8月8日夕方から夜にかけて、当研究所周辺でも猛烈な雷雨が発生しました。この雷により研究所施設も被災し、一時は断水状態になるなど業務にも支障を来しました。また、近隣の森林では「ダウンバースト」と呼ばれる突風により倒木被害も発生しました。

関連情報

第5位:国際森林研究機関連合(IUFRO)のワークショップに参加

大洞主任研究員が研究成果を発表(10月24日〜28日)

国際森林研究機関連合(IUFRO)の異齢林研究部会のワークショップが平成20年10月24日〜27日まで静岡県静岡市において開催され、当研究所の大洞主任研究員が「今須地域の択伐林における林分構造の変化」について発表しました。
 その翌日(28日)には、異齢林を研究する各国の科学者達が、現地視察として、日本の異齢林の代表である岐阜県不破郡関ヶ原町今須地域の択伐林を訪問しました。海外の科学者達には、岐阜県の事例が、生物多様性に繋がる自国の異齢林研究に大いに参考になったようです。

関連情報

第4位:森と木とのふれあいフェア2008に出展

森林研ブースの参加者1000人超える(10月25日〜26日)

県庁前芝生広場(岐阜市薮田南)で行われた森と木とのふれあいフェア2008に参加しました。ブースでは、森林や森林研究所の研究内容を知ってもらう「森林研クイズ」を実施し、参加者にはモミジなどの葉でつくった「葉っぱのしおり」をプレゼントしました。両日あわせ1000人を超える方々にお越しいただきました。

関連情報

第3位:薬用きのこメシマコブに新たな効能を発見

アルツハイマー病、うつ病の予防に期待

当研究所と岐阜薬科大、アピ株式会社(岐阜市)の三社でつくる研究グループが、薬用キノコで知られる「メシマコブ」から、アルツハイマー病やうつ病の予防に期待される新物質「シクロフェレン」の抽出に成功しました。また、これまで天然メシマコブの採取が難しかったことから、当研究所の坂井部長研究員らは滅菌バケツを用いた短期間(3ヶ月程度)で大量に育てる独自の培養方法を考案しました。当研究グループでは、将来的には認知症予防剤の開発を目指し、有効性や安全性を確認するための臨床実験などを進めていきます。

関連情報

第2位:ナラ枯れ被害拡大防止への要請さらに高まる

防除技術研修会の依頼や報道機関からの取材相次ぐ

カシノナガキクイムシによるナラ類の枯損被害が全県的に拡がっています。昨年にもまして、新聞社やテレビ局からの取材が相次ぎました。また、防除技術の研修の依頼もこれまで以上に増え、被害防除対策への要請が益々高くなってきています。引き続き森林研究所では、ナラ枯れ被害の予防・防除技術の研究に取り組んでいきます。

関連情報

第1位:森林環境教室「森林を知り、地球温暖化を防ぐ」を開催

県内小学生30名が参加(7月31日)

平成20年7月31日(木)、県内の小学校5,6年生を対象とした森林環境教室「森林(もり)を知り、地球温暖化を防ぐ!」を開催いたしました。
 このイベントは、「森林」や「地球温暖化」についての解説や実験を通じて、次代を担う子供たちへ森林機能の重要性をわかりやすく伝えるとともに、科学への関心を深める機会を提供することを目的としたものであり、美濃市、岐阜市、羽島市から30名という多くの子供たちにご参加いただきました。
 元気にそして熱心に取り組んでくれた子供たちからは「今度は二酸化炭素を減らす方法を知りたい。」など地球環境に対する意識の向上が伝わってきました。

関連情報







2008年の10大ニュースは、いかがだったでしょうか。ランクインしたニュースの内容をながめてみると、今年の森林研究所は、研究活動もさることながら普及活動にもより一層、力を注いだ一年だったようです。

さて、来る2009年はどんな一年になるでしょうか。みなさま、どうかよいお年をお迎え下さい。