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今年も岐阜県森林研究所の研究と当webページを閲覧いただき、まことにありがとうございました。
2007年も残すところあとわずかです。そこで、今年も昨年に続きまして、職員の投票により2007年の10大ニュースを選んでみました。さあ、どんなできごとが印象に残っているでしょうか?まずは、第10位から参ります。
ツキノワグマによる造林木への剥皮被害が、西濃地方と飛騨地方を中心に広がっています。被害は年々拡大する傾向が見られ、周辺の地域では早期の被害把握に努める必要があります。森林研究所では、研究課題としてこの問題を取り上げ、防除指針の作成に取り組んでいます。
南ひだ健康道場(下呂市萩原町四美)において「四美の里けんこう収穫祭」が開催され、森林研究所もブースを出展しました。ブースでは、山菜やお葉のお茶を試食、試飲してもらったり、キノコの紹介やドングリの工作を行いました。
岐阜大学応用生物科学部生産環境科学課程3年の学生さん3名を、インターン(職場実習生)として受け入れました。現地調査から室内作業まで、森林研究所の一連の業務を体験してもらいました。この経験を研究や就職活動に生かしていただければ幸いです。
「山の森・里の森・街の森を守る県民フォーラム」が、長良川国際会議場(岐阜市)で開かれ、国内外の研究者や森林・林業関係者、里山づくりのNPO、ボランティア団体の担当者ら約200人が参加しました。パネルディスカッションのパネリストとして横井主任専門研究員が招かれ、身近な森林の働きや育成方法を紹介しました。
重点研究課題の成果3題と矢田貝光克東京大学名誉教授(岐阜県森林研究所科学技術顧問)による講演を行いました。身近な特用林産物(山菜、果実、きのこ)に対する参加者の関心の高さがうかがえました。
科学研究費補助金(科研費)は、文部科学省および日本学術振興会が、我が国の学術を振興するため、独創的・先駆的な研究を発展させることを目的に交付している研究助成費です。森林研究所は、科研費を用いた学術研究を申請することができるようになりました。外部資金を利用した、高度な研究の推進が期待されます。
カシノナガキクイムシによるナラ類の枯損被害が全県的に拡がっています。昨年に続き、新聞やテレビで何度も取り上げられました。森林研究所では、ナラ枯れ被害の予防・防除技術の研究に取り組んでいます。
県庁前芝生広場(岐阜市薮田南)で行われた森と木とのふれあいフェア2007に参加しました。ブースでは、森林や森林研究所の研究内容を知ってもらう「森林研クイズ」と、モミジやナラの葉で葉っぱのしおりを作りました。両日あわせておよそ700人の方々にお越しいただきました。
「間伐再考 〜あらためて、間伐を見つめてみよう〜」と題し、間伐に因んだ5題の成果を発表しました。テーマを設定した成果発表会は初めての試みでしたが、私たち研究員や参加者の方々が、改めて間伐を考えるきっかけになったのではないでしょうか。
森林文化アカデミーと森林研究所の敷地内開かれた、第2回ぎふ山の日フェスタにあわせ、森林研の建物を夏休み中の小学生に開放しました。私たち職員も、小さな研究者たちを迎えて、普段とはまた違う活気や元気をもらいました。
2007年の10大ニュースは、いかがだったでしょうか。ランクインしたニュースの内容をながめてみると、今年の森林研究所は、研究活動に普及活動に忙しい一年だったようです。
さて、来る2008年はどんな一年になるでしょうか。みなさま、どうかよいお年をお迎え下さい。