列状間伐:機械化に適した間伐方法

○間伐に適した高性能林業機械

岐阜県に導入された高性能林業機械の約6割がタワーヤーダとプロセッサです(ハーベスタ含む)。また、タワーヤーダには簡易架線によるものがほとんどで、特にスイングヤーダの導入が進んでいます。
 スイングヤーダの引能力はあまり高くありませんが、架線の架設撤去が迅速に行え、横取りを少なくして架線を張り替えながら集材する作業に適しています。
 また、プロセッサは非常に高い作業能力を持っており、間伐材生産の効率向上や労働環境の改善のためには、プロセッサを中心に据えた機械作業システムを普及していくことが必要です。

○作業システム

 プロセッサを使用する場合、全木集材(枝葉がついたまま集材する)を行います。従来からの間伐方法(定性間伐など)では、全木集材は残存木がじゃまになって横取りが難しく、作業功程が悪くなってしまいます。
 その点、列状間伐は伐倒の際にかかり木になりにくく、また集材作業を効率よく行うことができます。
 傾斜地での列状間伐には、プロセッサとタワーヤーダ、特にスイングヤーダを組み合わせた作業システムが適しているといえます。

スイングヤーダ
スイングヤーダで集材中
プロセッサ
林道上でプロセッサが造材