間伐の種類と特徴

 間伐は定性間伐、定量間伐に区分される。さらに定性間伐では、林内のどの大きさの立木を中心に選木するかによって、下層間伐、上層間伐等にわけられ、定量間伐には単木間伐や列状間伐等に分けられます。

方法
間伐対象
間伐実施後状況
収益性
特徴
下層間伐 被圧木 優勢木が残る
均等な配置
悪い 間伐後の形状比が低くなる
上層間伐 優勢木
暴れ木
残存木の配置は不均一 良い 優良な木から間伐をおこなう
列状間伐 機械的間伐 形質等に関わりなく直線的に伐倒 良い 不良木が残る
列に面した樹冠に偏りが生じる

○現場で多く行われている間伐方法

 多くの現場では、欠点を持つものを選木して、目標とする間伐率になるまで、間伐する定性的定量間伐が多く行われてきました。

○間伐の現状

 間伐の推進は緊急の課題となっていますが、なかなか進まないのが現状です。その原因には次のような点があります。

 特に木材価格の低迷は森林所有者の経営意欲の低下に強く影響しています。
 様々な補助制度等で間伐を進めようとしていますが、やはり間伐を行っても山元や所有者に木を生産したことによる利益が得られないことが大きな原因でしょう。