列状間伐の長所と短所

長     所 短     所
  • 選木が機械的
  • 伐倒時かかり木になりにくい
  • 集材時残存木への損傷がすくない
  • 全木集材が容易
  • 間伐後に不良木が残る
  • 不良木まで搬出
  • 樹冠の偏奇を生じる
  • 間伐効果が偏る
作業が画一的になり、間伐コストが低減できる 間伐手遅れのように優勢木と劣勢木が混在する林分ではコスト低減効果少ない

 列状間伐には上の表のような長所と短所があります。



○短所を補うには
 特に間伐手遅れ林等で列状間伐を行う場合、残存列に対して定性間伐を加え不良木を間伐することも必要でしょう。初回間伐や長期間放置された林分での間伐では、まず、保育的な間伐を行ってから列状間伐を行うと集材木に良質な木が含まれる率が高くなり効果的です。
 また、下層植生が無く、地表面がむき出しになっているような林分では、列幅を大きく取ると土壌の流出に恐れもあります。
 こういった林分では列幅を狭く弱度の間伐にするべきです。